NETGEAR 10Gbpsスイッチ XS508M-100AJSをしばらく使ってみての感想のメモです。
購入したのはXS508Mなのですが、他にも候補があってQ-NAPの QSW-1208-4CとNETGEARのMS510TXで悩みました。
それぞれの仕様としては、 XS508M が10Gbps7ポート、10GbpsとSFP+の共用で1ポート。
QSW-1208-4CがSFP+4ポート、 10GbpsとSFP+の共用で4ポート 。
MS510TXが 10Gbps 1ポート、 10GbpsとSFP+の共用で1ポート、 5Gbps2ポート、
2.5Gbps2ポート、1Gbps4ポートの計8ポート。
価格がネットで調べるとQSW-1208-4 が52400円、 XS508M が62980円、 MS510TX が35000円でした(2019年6月時点)。
QSW-1208-4 の方が安いですがSFP+の4ポートをRJ45に変換して使うにはモジュールがいるのでそれを考えると XS508M の方が使いやすいかと思います。
MS510TXは価格も安めで10Gbpsの機器が2台で、他を5Gや2.5Gでつないで使うというなら良い選択肢になるかと思います。
以下XS508Mの感想になります。
・音について
4㎝ファンが常時回っているので音がします。音量は大きくないですが、高めの音がするので近くにいると気になりますね。PCと離して置くのがいいと思います。
・消費電力、発熱について
ワットチェッカー読みで26W(10Gbpsで3ポート、1Gbpsで3ポート使用時)、金属筐体の天板に触れるとそこそこ熱いです。ちょっと心配なので放熱の助けにヒートシンクを天板の上に乗せてます。
・通信速度について
XS508Mにつないだ2台のPC間でiperf3の測定をしてみました。バージョンは3.1.3です。
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 4] 0.00-1.00 sec 782 MBytes 6.56 Gbits/sec
[ 4] 1.00-2.00 sec 802 MBytes 6.73 Gbits/sec
[ 4] 2.00-3.00 sec 789 MBytes 6.62 Gbits/sec
[ 4] 3.00-4.00 sec 800 MBytes 6.71 Gbits/sec
[ 4] 4.00-5.00 sec 811 MBytes 6.81 Gbits/sec
[ 4] 5.00-6.00 sec 813 MBytes 6.82 Gbits/sec
[ 4] 6.00-7.00 sec 801 MBytes 6.72 Gbits/sec
[ 4] 7.00-8.00 sec 800 MBytes 6.71 Gbits/sec
[ 4] 8.00-9.00 sec 812 MBytes 6.82 Gbits/sec
[ 4] 9.00-10.00 sec 788 MBytes 6.61 Gbits/sec
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 4] 0.00-10.00 sec 7.81 GBytes 6.71 Gbits/sec sender
[ 4] 0.00-10.00 sec 7.81 GBytes 6.71 Gbits/sec receiver
1秒あたり 6.71 Gbitsの通信速度が出ているようです、10Gbitsに届いていないのが気になりますが実用上は特に困らないです。
・ファンについて
4㎝ファンを別のものに変えれば静かになるかと思ったのですが、上手くいきませんでした。
中を開けてみると、FoxconnのPVA040F12Mというファンがついていました。
このファンのコネクタが4ピン仕様となっていて、3ピンのファンを自分で買って付けてみたのですがファンが全力で回ってしまうので逆にうるさくなるという事態に(笑)、結局元に戻しました。4ピンでPWMか何かの制御をかけてるんでしょうね、4ピンの4㎝ファンで静音のものがあればいいのですが。
・まとめ
XS508Mは3台以上の10GbE機器をつなぎたいという人なら導入する価値があると思います。まだまだ価格が高いことと、ファンの音が少し気になりますが設置場所を工夫すれば問題ないかと思います。